2016年5月3日火曜日

kemosabe

アメリカのテレビドラマを見ていると、相手の事を呼ぶ時に kemosabe という語が使われている事があります。例を見てみましょう。

Fusco: What's the plan, kemosabe?
Finch: The plan is simple.
-- Person of Interest, S1E15

これは、「パーソン・オブ・インタレスト」からの例ですが、指示を仰ごうとして警官であるファスコが仲間のフィンチに「計画は?」と聞いている所です。相手の名前はフィンチなのに「ケモサベ」と呼びかけているのです。これに関しては、辞書などに収録されていません。インターネットで検索すると、古いテレビドラマの The Lone Ranger の中でネイティブ・アメリカンの Tonto が Kemosabe という愛称で Lone Ranger に呼ばれていたため「友人」の事を kemosabe と呼んでいるのです。私が子どもの時に見た事があり「キモサベ」という呼び名が妙に耳に残っていました。英語では「キモサベ」ではなく「ケモサベ」でした。でも、最近のアメリカのテレビドラマでこの名前を聞くなんて思ってもみませんでした。もう一つ例をあげておきましょう。

I'll take that camera, kemosabe.
-- CSI, S8E4


これは、リー・ジョージという記者が先住民の格好でパーティに参加し、事件の証拠をカメラで写している時に見つかり、その男に言われた言葉です。「そのカメラを渡せ!」と言っているのですが、ネイティブ・アメリカンの格好だったので kemosabe と呼びかけているのです。

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