テレビドラマ「グレーズ・アナトミー」の一場面です。病院で発砲事件があり、撃たれてベッドによこたわっているバーク医師にシェパード医師が容態を聞いている場面です。ここで注目して欲しいのは fifth finger という表現です。これはどの指を指すのでしょうか。ビデオを見てみると、バーク医師は自分の「薬指と小指がしびれてきている」と話しています。つまり、バーク医師は、薬指を fourth finger 、小指を fifth finger と呼んでいるのです。
Dr. Shepherd: How're you doin'?
Dr. Burke: I'm developing numbness in my... fourth and fifth fingers.
-- Grey's Anatomy, S2E26
もう一つ別の例を見てみる事にしましょう。これもテレビドラマの「ドクターHOUSE」の一場面からです。医者のチェイスが患者の状態を仲間の医者に報告しているところで、ビデオの場面を見ると「今までは薬指と小指が変色していたが、中指も変色してきている」と述べているのがわかります。つまり、この third finger は中指のことなのです。
CHASE: We've got a third finger turning dark.
-- House M.D., S2E3
以上で分かるように、医者の間では、親指を first finger と呼び、次の人差し指から順に second, third, fourth, fifth と呼んでいるようです。つまり、「医者の間の用法」としては、親指が first finger、人差し指が second finger、中指が third finger、薬指が fourth finger、小指が fifth finger となっているのです。
(2013/03/02 10:36)
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